人口減少や少子高齢化の進行、家族形態の変容、価値観やライフスタイルの多様化などにより、社会教育の現場では、地域活力の低下、文化・規範の次世代の継承の困難さなどの課題がクローズアップされ、さらにこのコロナ禍で、住民相互のつながりが希薄になっています。
このような中で社会教育の中核を担う公民館は、「つどう」「まなぶ」「むすぶ」施設として、役割を果たしていかなければなりません。
そこで、市内公民館関係者が一堂に集い、公民館を発展させるために当面する課題を把握、整理、解決し、今後目指すべき方向を再確認するため、本大会を開催しました。
■ 開会式
(1)開会のことば 松山市公民館連絡協議会 副会長 玉井 德雄
(2)公民館の歌 斉唱
(3)開会あいさつ 松山市公民館連絡協議会 会長 二宮 秀秋
(4)来賓祝辞 松山市長 野志 克仁 様 ・ 松山市議会議長 渡部 克彦 様
(5)来賓紹介
(6) 表 彰 優良公民館・優良分館表彰 ・ 公民館優良役職員表彰 表彰者名簿① 表彰者名簿②
〈開 会 式〉 |
〈開会あいさつ〉 |
〈市 長 祝 辞〉 |
〈議 長 祝 辞〉 |
〈表 彰 式〉 |
〈表 彰 式〉 |
〈謝 辞〉 |
〈会場の様子〉 |
〈会場の様子〉 |
■ 講 演
「社会教育における地域づくりの土台づくり」
講師 静岡県地域づくりアドバイザー 小田 圭介 氏
講師プロフィール
1981年生まれ。静岡県裾野市出身。社会教育に不足する「日常の関係」に着目し、子ども達と地域との接点、世代や学校を超えた繋がりを作るべく、「裾野市東地区おやじの会」においてその基幹事業となっている月1回のお泊り会「何にもしない合宿」を考案、2012年9月の第1回以降継続して実行委員長を務める。
大人達が特別なことを“何にもしない”合宿は地域内の人間関係網を厚くし、教育に限らず全ての地域づくりの土台を作る事業として定着。2015年より裾野市社会教育委員も務める。
「ひとづくり」の次なるステージとして静岡県立裾野高等学校にて2017年より学校評議員(現在は学校運営協議会会長)に就任し”地域連携“コーディネーター”的役割を務める。
2018年に開催した「トークフォークダンス」の基盤に高校生と地域の人を繋げる仕掛けを施し続けている。
小田さんには、「社会教育における地域づくりの土台づくり」と題してお話をいただきました。
小田さんが取り組む静岡県裾野市での「何もしない合宿」は、地域内の人間関係を厚くし、子どもたちの自主性を育むものでした。
2012年9月以降、毎月1回学校を開放し、大人が特別なことをしない お泊り会「何もしない合宿」を開催し、地域の大人と子どもたちが知り合うことで、参加している子どもたちが、会を重ねることに行動に変化が見られ、自主的に企画・運営するようになったことなどを話されました。
特に注目すべき点は、その参加した子どもたちが成長して大人になって、主体的に地域活動にかかわるようになったことです。
青少年や若年層を巻き込んだ世代を超えての「地域づくり」や「人づくり」、「地域への愛着を深めるための斬新な発想やアイデア」は、私たち公民館に携わる者にとって、大いに共感し、勉強になりました。